株式会社オリエンテック<富士市>
道路規制区間におけるラバーコーン設置・回収装置の開発
株式会社オリエンテックは、主に高速道路の規制標識や矢印板等の規制器材全般を販売しています。現在、高速道路上で作業を行う際のラバーコーンや標識の設置には、高額な機械を利用しています。しかし、設置するラバーコーンは機器専用のものが必要なうえ、設置作業速度が極めて遅いため、当該機器は使われずに作業員が手作業で設置・撤去している現場が多く存在します。そこで当社は、手作業の作業員の負担を減らすために、ラバーコーンの種類を問わずに安全・確実・迅速に規制作業ができる装置を開発することとしました。これまで、自社でトラックに積載してラバーコーンを設置・回収する装置を開発してきましたが、コーンを均等に置くためのタイミング装置が作れませんでした。そこで、A-SAP 産学官金連携イノベーション推進事業11期にエントリーして、この課題を解決していただきました。静岡大学 電気電子工学系列 橋本 岳 教授をプロジェクトリーダーとしたチームが、橋本研究室の画像計測技術を活用して、求められる作業速度でラバーコーンの設置間隔を正確に測定する画像計測アルゴリズムの開発と、ラバーコーンの様々なスペックに対応し確実に設置・回収できる機構を開発しました。現在、この成果を導入し製品化に取り組んでいます。製品化できた時には、まず、現在当社と取引のある関東地区、中部地区、北陸地区の高速道路を管轄するメンテナンス会社に納品し、その後日本全国に販路展開する予定です。