成果事例
CNTヒータユニットの開発
Information
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- インタビュー動画(ダイジェスト版)
開発中のトースター用CNTヒータユニットには面内温度のばらつきや異常過熱などの問題があるため、試作品による原因の追究と対策を検討した。これにより原因の特定とCNTヒータに関する知見が得られ、開発の方向性を見直すことができた。
- 課題
- カーボンナノチューブ(CNT)を応用した製品の企画開発を行っている。CNTをヒータとして使った食パン専用トースターの限定的なプロトタイプによるデモンストレーションが好評ではあったが、製品化するうえでの技術的な課題に直面している。そこで技術的課題の分析と解決をA-SAPに依頼した。
- プロジェクト概要
- 技術的な課題はCNTヒータ内のゆらぎによる温度分布のばらつきであり、その計測方法を確立した。その結果、温度のばらつきはCNTシート自体に分布するCNT量のばらつきに起因すること、また中央部のほうが高温になりやすいことなど、原因に関する知見を得た。また異常過熱による破損の原因も判明し、安定して動作する条件が得られた。
しかし試作品に関しては、目標としたレベルまでばらつきを抑えることができなかった。
- 期待される効果
- CNTヒータの問題に関する知見から、トースターへの応用までにはさらなる検討が必要であることがわかった。今後トースター以外の用途での低温用小型CNTヒータユニット・高温用小型CNTヒータユニットの開発を進める。
- 関連した光技術
- 赤外線ヒーター、赤外光による温度計測