A-SAP

A-SAP - 光技術、電子技術を活用した産学官金連携イノベーション推進事業

成果事例

ハンディ型非破壊茶葉分析機器の開発

Information

安間製茶

光産業創成大学院大学

実施期間
2021年5月~2021年11月
申請企業
安間製茶 代表 安間 孝介
プロジェクトリーダー
楠本 利行:光産業創成大学院大学 光加工・プロセス分野 助教
スカウト
楠本 利行:光産業創成大学院大学 光加工・プロセス分野 助教
ビジネス財務コーチ
石塚 昇平:浜松磐田信用金庫
インタビュー動画

茶葉の品質の決め手となる成分分析を簡便かつ低コストで行うための装置と分析方式の試作を行った。これにて分析精度および使い勝手の向上に向けたフィールドでの実験を行い、装置の製品化および販売方式の検討を進める。

課題
茶の品質は原料となる茶葉の成分に左右され、その成分に関連する摘採適期の見極めは生産者が培った勘と経験に頼らざるを得ないのが現状である。この成分状態を簡便かつ低コストで見極められることを目的に、成分分析器の検出部の試作を行った。これを一歩進めるため、屋外で使用可能な試作機の作成および繊維量の定量解析手法に関してA-SAPに依頼した。
プロジェクト概要
依頼者が想定する使用環境にマッチし、茶葉の成分分析に適した近赤外領域の分光検出とデータ化可能な計測装置を設計し試作機を作成した。
次に採取日の異なる茶葉の繊維量などの成分分析を分析機関に依頼し、それぞれの採取日の成分データを取得した。同時にこれらの茶葉を計測用として市販されている分光器にて吸収スペクトルを取得し、吸収スペクトルから成分量に変換するために必要な換算式を作成した。
分光器と試作機で取得した茶葉のスペクトルとの比較により、試作機においても同様の換算式で、茶葉の成分定量が可能であることが示唆された。
期待される効果
今回の試作機と成分定量方式により、フィールドでのデータ取りが可能となった。これにより成分分析の精度の向上を図るとともに、販売やサブスクリプションに対応できる製品の開発に進むことができる。
関連した光技術
分光計測

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