A-SAP

A-SAP - 光技術、電子技術を活用した産学官金連携イノベーション推進事業

成果事例

電動式ウォータポンプ駆動用モータ設計・試作

Information

株式会社イハラ製作所

静岡大学工学部

実施期間
2021年5月~2021年12月
申請企業
株式会社イハラ製作所 常務取締役 渭原 哲
プロジェクトリーダー
朝間 淳一:静岡大学 工学部 准教授
スカウト
髙橋 一樹:静岡大学 イノベーション社会連携推進機構 産学連携推進部門 客員教授
ビジネス財務コーチ
石塚 昇平:浜松磐田信用金庫
インタビュー動画

冷却水用の電動ウォータポンプに最適化された高効率のモータを設計・試作した。これによりウォータポンプ自体の省エネ化をはかることができ、既存のエンジン冷却のみならず、EVのモータ、インバータ、バッテリなどの冷却への応用が期待される。

課題
省エネ化時代に対応すべく、輸送機のエンジン等を冷却する機械式ウォータポンプの電動化を目的に開発を進めてきた。しかし既存のモータでは目標とする効率を満足させることができず、ウォータポンプに最適化された高出力モータを自社で開発する必要がでてきた。そこで専門家のモータに関する知見を得ることを目的に、A-SAPに依頼した。
プロジェクト概要
依頼者の想定するポンプの回転数、負荷、流量などを基とする効率のシミュレーションから最も高い効率が得られると考えられる回転数とトルクの領域を導き出した。
これを設計パラメータとし、モータの設計を行い試作した。このモータ単体の性能として最大効率85%、常用領域でも80%以上が得られた。
試作したモータと依頼者が開発中のポンプを組合せた結果、最大システム効率44%を確認した。
期待される効果
高効率での運転がより広い領域で可能となった電動ウォータポンプを既存の機械式ウォータポンプの納入先に提案し、さらに新しい用途としてEV用のモータ、インバータ、バッテリの冷却への展開も想定している。
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