成果事例
ネットワーク構造触媒の開発
Information
- インタビュー動画
排ガス規制に対応すべく進めている多孔構造触媒作成過程に、新素材セルロースナノファイバー(CNF)を利用できる可能性が確認され、排ガス浄化効率評価用サンプルを作成することができた。
- 課題
- 排ガス規制に対応すべく、自動二輪車向けに多孔構造触媒の新規開発を行っている。これには排ガス浄化率と耐熱劣化性能の向上を期待して新素材セルロースナノファイバー(CNF)を利用しようとしている。この場合、スラリー内におけるCNFの分散性をコントロールすることが重要であるが、CNFの分散を観察し、定量的に計測する知見がないためA-SAPに依頼した。
- プロジェクト概要
- CNFに適切な蛍光染色を施し、CNFの分散状態を確認する手法を確立し、CNFの繊維長や添加量の違いによるスラリーのパラメータを測定した。そして焼成用サンプルを調整し安定したスラリーが調整できることを確認した。
焼成スラリーにおいて比表面積が増大することを確認し、さらに現行原料塑性を用い、CNFを添加した排ガス浄化効率評価用サンプルを作成した。
- 期待される効果
- 作成された排ガス浄化効率評価用サンプルを焼成し、排ガス浄化率と耐熱劣化性能の向上に関して評価をすすめる。その結果により量産化に向けて開発を行う。
- 関連した光技術
- 顕微鏡、蛍光観察、画像処理