事業内容
情報発信・分析
- 1 広報事業
- 地域企業・大学・研究機関等の最新の活動内容や国・県・市町の補助金等の支援情報など、地域企業の研究開発や事業化に有益な情報や支援事例等をホームページ、メールマガジン及び支援施策ガイドブック等を通じて発信することで、既存産業の高度化・高付加価値化を図り、成長産業分野参入に向けた支援をします。
相談・コンシェルジュ
- 2 相談事業
- 中小企業や個人事業者が抱える経営・技術・人材・特許等の様々な問題の解決に対し、財団の経営・技術・知財コーディネーターが積極的に企業訪問を行いながら相談に応じるとともに、企業の目線に立って適切な助言を行います。
また、より専門的な助言や指導を要する相談に対しては、財団が設ける専門家派遣事業の登録専門家を派遣し、財団の経営・技術・知財コーディネーターと連携を図りながら課題解決をサポートします。
- 3 企業訪問事業
- 企業訪問を企画して先導する財団プロパースタッフを選任し、浜松地域の中小企業者等に対して、コーディネーター等を中心としたプロジェクトチームによるきめ細かな企業訪問(御用聞き)をします。企業訪問を実施することで、地域の企業や個人事業者が抱える課題の把握と解決に取り組むとともに、隠れた実力企業や新製品・新技術の原石の掘り起こしを図り、支援ニーズの聞き取りを通じて、地域産業の現状を見える化し、支援施策立案につなげていきます。
- 4 研究会推進事業
- 技術や市場、販路開拓等の研究や情報交換、異分野・異業種の交流を目的とする以下の7つの研究会において、財団が事務局機能を担い、セミナーや講座などの企画運営に係る支援を行います。
(1) TMプラザはままつ
(2) 浜松技術交流プラザ82
(3) 都田アソシエイツ
(4) VB・VC研究委員会
(5) ソフトウエア産業振興研究委員会
(6) 先端精密技術研究会
(7) 次世代設計・製造構造研究会
創業・新事業展開事業
- 5 創業・新事業展開事業
- 浜松市が国の採択を受けた「創業支援事業計画」に基づいて、浜松地域の創業を促進し、地域経済の活性化を図るため、産学官金の連携により、創業・第二創業、ベンチャー企業の支援を行う創業支援のワンストップ拠点「はままつ起業家カフェ(創業・新事業展開支援総合窓口)」を浜松市・浜松商工会議所と協同運営し、浜松地域において起業しやすい環境を整えるとともに、浜松市産業イノベーション構想の実現やベンチャー企業の発展につなげていきます。
また、昨今の中小企業経営者の高齢化が進んでいる状況の中、事業承継に対する相談窓口を「はままつ起業家カフェ」内に新規で設置(専任のコーディネータを新規雇用)し、事業承継対策の必要性を周知するとともに、事業者が相談しやすい環境を整えます。
知財活用支援
- 6 知的財産活用推進事業
- 企業経営における知的財産活用の有効性や必要性を広く地域中小企業へ啓発し、知財の効果的活用を促進するため、特許・商標等の調査、出願などの知財に関する各種相談に応じるとともに、知財に関する講演会や人材育成講習を開催します。
また、企業経営における知財の戦略的活用の視点を持って適切な支援を行うために、知財コーディネーターと知財総合支援窓口担当(特許庁事業)とが連携し、必要に応じて専門家派遣による弁理士と協力して支援します。さらに、財団の経営・技術コーディネーターとともに技術開発や販路開拓等と連携した知財の総合的な支援を行います。
- 7 はままつ知財研究会連携事業
- はままつ知財研究会が開催する知的財産に関する研究会、講演会等の各種事業を事務局として支援を行い、同研究会と連携することにより、地域企業の知財活動の向上と知財に携わる人材のレベルアップを図ります。
また、知財研究会が開催する講演会や知財問題研究部会等をサポートするとともに、財団と同研究会の共催による知財講演会や知財講習会を開催します。
- 8 特許等出願支援補助事業
- 浜松地域の中小企業の特許等の出願を促進することにより、知的財産権を活用した事業展開を支援するとともに、産業振興を図ります。
(1)国内出願補助金
浜松市内中小企業が行う国内特許出願、実用新案出願、意匠出願に対して、出願費用の補助を行います。
(2)海外出願補助金
浜松地市内の中小企業が、国内で既に特許等の出願(PCT国際出願を含む)を行っている者を対象として、外国特許庁への出願手数料、現地代理人費用、翻訳費用、先行技術調査費用等に対する経費の補助を行います。
人材育成支援
成長分野への参入及び促進に向け、地域ものづくり技術の高度化や製品技術、製造技術の習得講座に加え、製品開発から製造・販売までの体系的なマネジメントや現場力強化・生産性向上の実践を目的とした講座を開催し、中小企業の経営環境の革新に結び付けます。
※以下10から13の事業は広域連携推進事業
- 9 新素材・新技術講座
- 従来技術の高度化や新事業に取り組みたい中小企業を対象に、新素材や新技術に対応するため、技術革新が進むEV開発やものづくりの最前線である金属加工分野等を学ぶ各種セミナーを開催することにより、地域製造業者のレベルアップを目指します。
- 10 製造中核人材育成事業
- 大手メーカーをはじめとした現場経験が豊富な講師陣によるものづくりの基盤技術に関する講義(半年間で約100時間)と、多彩な工場見学等を通じて、様々な製造工程や工場運営を学び、将来の工場長や現場マネジメントを育成する講座を開催します。併せて、過去の受講生及び受講企業を中心にフォローアップ講座を開催し、現場改善等のニーズが高いテーマを取り上げながら、先進企業の現場見学も開催します。
- 11 現場力向上人材育成事業
- 生産性向上につながる現場力強化の実践に向けて、直接部門・間接部門の現場改善を体系的に理解し、現場マネジメントを担い得る人材を育成する講座・ワークショップを開催します。
また、実践に取り組む企業に対して専門アドバイザーを派遣し、現状に即した指導を実施します。
- 12 自社製品開発事業
- 中小企業において顧客目線の信頼性確立やブランド力を高める“トータル・プロダクト・イノベーション”を促進するため、ものづくりプロセス全体にデザイン(広義の意味)の役割を位置づける「ビジネスデザインマネジメント」の啓発セミナーや自社製品開発スクール等を実施します。本事業を通して、自社の強みを活かしたオリジナル製品を企画から販売まで一気通貫で実践できる人材を育成し、下請け企業の自社製品開発を支援します。また、専門家派遣を活用し、デザイナーなどのフォローアップ支援を併せて実施します。
新事業開発支援
- 13 新産業創出支援事業
- (1)産業用ロボット業界参入事業
地域企業のイノベーションマインドの醸成と企業間連携によるイノベーションの創出を目的に、産業用ロボット業界に関するフォーラムや講座を開催します。さらに、市場ニーズに応える製品・技術開発を推進するため、企業間(ベンチャー企業等)連携支援など、幅広い分野の情報取集やマッチング機会の創出を行い、成長が見込まれるロボット分野への参入を促進させ、新たな成長産業の集積地を目指します。
(2)共同研究支援補助金
国や公共団体等の競争的資金獲得を目指すとともに、中小企業等が連携して取り組む新技術・新製品開発の事業化研究に対して補助金を交付し、共同研究による活動を支援します。
(3)ハッカソン事業
地域企業がより積極的に新産業へ参入する機会を創出していくとともに、全国公募による「ハッカソン事業」を開催し、当地域の起業風土を高め、起業創出・ベンチャー誘致・オープンイノベーションの活性化による産業振興につなげていきます。
- 14 国内事業化可能性調査補助事業
- 地域企業が、国内で新たな技術や製品を事業化及び販路開拓するために実施する事業化可能性調査に対して、補助金を交付します。
また、事業化や販路開拓に取り組む地域企業へ技術コーディネーターによる企業訪問を実施し、各企業の実情に合わせたサポートをします。
- 15 国等の研究開発事業化支援事業
- 経済産業省が行う戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン)の事業管理機関として、浜松地域の研究開発型中小企業支援をはじめ、国、県、市などの各種競争的資金活用支援することで、地域企業の新技術開発や経営基盤強化を推進します。
- 16 競争的資金等獲得支援事業
- 既存産業の高度化・高付加価値化を図り、成長産業分野参入に向け、中小企業における各種競争的資金の獲得促進セミナーを開催をはじめ、支援情報の収集や提供、個別相談や提案書の作成支援を行うとともに、経営革新等の支援機関として、補助金や融資制度等を活用する中小企業の経営改善計画や資金計画の策定・実行を支援し、研究開発やイノベーションへの取り組みを後押しします。
- 17 はままつ次世代光・健康医療産業創出事業
- モノづくりの高い技術力・開発力と医療ニーズ・シーズとの異分野融合により、連鎖的・継続的な地域イノベーションを創出し、健康・医療関連産業の基幹産業化を目指す「はままつ次世代光・健康医療産業創出拠点事業」を円滑に推進するため、職員の派遣や資金負担により、地域の関係機関による連携協力体制を構築します。
- 18 地域産業活性化支援事業
- 浜松地域の産業経済の発展に寄与する企業に対して、浜松市委託事業及び広域連携推進事業を補完する事業を実施するとともに、わが国の産業や経済構造の急激な環境変化に加えて、多様化する地域産業や地域企業のニーズに対して、迅速かつ効果的に対応する施策を実施・検証することで、地域経済の活性化につなげます。
- 19 次世代自動車センター事業
- 自動車産業の技術革新(EV化や自動運転化等)に伴うビジネス環境の変化に対応するため、財団内に「次世代自動車センター」を新たに設置し、専任の技術コーディネーターを中心とした支援体制を構築することで、次世代自動車産業に対する中小企業の新事業展開を支援します。また、次世代自動車センターは地域中小企業による会員制組織とし、地元輸送用機器メーカー及び地域支援機関等と連携を図り、次世代自動車産業に向けた技術転換や技術開発等を次世代自動車センターが中心となり支援を実施します。
- 20 フォトンバレーセンター事業
- (1)フォトンバレーセンター
「光・電子技術を活用した未来創成ビジョン」(フォトンビジョン)の実現に向け、地域の光・電子技術を基盤とした産業振興を推進する。また、事務局となるフォトンバレーセンターを中心に地域支援機関等と連携し、大学シーズと企業ニーズのマッチングをはじめ、光・電子技術の活用セミナー等の実施や人材育成事業や光・電子技術の活用による生産性向上支援を実施します。
(2)地域イノベーション・エコシステム形成プログラム
光の尖端都市「浜松」において、大学・自治体・地元企業が連携し、持続的・連鎖的に光技術を具現化して、地域イノベーション・エコシステムを形成することを目的に、文部科学省「地域イノベーション・エコシステム形成プログラム」における自治体が指定する機関として、光技術の事業化に向けた支援に取り組みます。そして、地域内外の人材や技術を取り込みながら、地域中核企業などを巻き込んだビジネスモデルを構築していきます。
(3)クラスター産業分野支援貸付(静岡県制度融資・立地補助金)
静岡県内に事業所、工場、店舗などがある中小企業者又は静岡県内で事業を始めようとする企業者に対し、県が実施する成長産業分野支援貸付及び新規・地域産業立地事業費補助金のうち、クラスター産業分野である光・電子技術関連産業(フォトンバレー)に係る申請に対するサポ―トを行います。
販路開拓支援
- 21 ものづくり販路開拓支援事業
- 浜松市内の中小製造業者が自社製品・技術の販路開拓を目的として、国内及び海外で開催される各種展示商談会へ出展する際、資金助成や助言等の支援を行います。
また、浜松市が企画する海外展示商談会の共同出展に関し、出展企業に対して現地情報の提供をはじめ、販路開拓や取引ノウハウ、投資環境、貿易実務、知財等をジェトロ浜松と連携したアドバイスを行うとともに、国内外の関連機関の紹介やハンズオン支援を実施します。
- 22 販路開拓・マッチング支援事業
- 浜松地域の主要産業である輸送用機器関連分野の受注拡大、更には既存技術の応用による新事業分野への展開に向け、商工会議所をはじめとした各支援機関との連携を図り、マッチング商談会及び財団主催の技術商談会を開催することで、浜松地域企業の販路開拓や新事業展開を支援します。
- 23 海外ビジネス展開支援事業
- 浜松市内の中小企業者等が、自社技術や自社製品の強みを核にアジア地域などへの海外進出を目指して、営業又は生産拠点の新設等による海外進出の可否を検討するために実施する事業化可能性調査について、外部機関等に依頼する費用の一部を補助します。
また、アセアン地域における製造・販売等の事業拠点の新設準備に際し、レンタルオフィスの賃借に対する助成制度を実施することで、海外進出支援に取り組みます。
- 24 地場産業支援
- 本地域の代表的な地場産業の振興を目的として、(財)静岡県西部地域地場産業振興センタ ーから移譲された資金を活用して、遠州地域を産地とする繊維、楽器、オートバイ等、地場産業の販路開拓やその魅力、文化の発信等の支援を行います。